【主要成分から予測可能な副作用】
1) 麻黄
○ 原因:主要成分であるエフェドリン
○ 副作用:興奮、血圧上昇、動悸、頻脈、発汗過多、排尿障害など
○ 併用注意:麻黄含有製剤、エフェドリン含有製剤、MAO阻害剤、
甲状腺製剤、カテコールアミン製剤、キサンチン製剤
2) 甘草
○ 原因:主要成分であるグリチルリチン酸
○ 副作用:低K血症、ミオパシー、偽アルドステロン症
○ 相互作用:グリチルリチン酸、ループ系利尿剤、サイアザイド系利尿剤
       漢方薬併用時の甘草の総量
3) 附子
○ 原因:主要成分であるアコニチン
○ 副作用:動悸、のぼせ、舌のしびれ、悪心
○ 相互作用:漢方薬併用時の附子の総量
4) 大黄
○ 原因:主要成分であるアントラキノン類
○ 副作用:腹痛、下痢、食欲不振、長期服用による便秘の悪化
○ 相互作用:漢方薬併用時の大黄の総量、センノシド
5) 芒硝
○ 原因:硫酸ナトリウム
○ 副作用:下痢、腹痛、浮腫
6) 山梔子
〇 原因:成分である配糖体のゲニポシド
〇 副作用:腸間膜静脈硬化症
* この副作用の原因の一つに黄連解毒湯、加味逍遥散、辛夷清肺湯、防風通聖散といった山梔子を含む漢方薬の長期服用(5年以上で90%を占める)が考えられている。
* 特発性腸間膜静脈硬化症(IMP)とは、腸間膜静脈硬化症に起因した還流障害による慢性虚血性大腸病変で、右側腹部の線状石灰化や粘膜の暗青色化などの特徴的な所見を示す。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満、便潜血(無症状)などの臨床症状が報告されている。
【経験的に知られている副作用】
1) 消化器症状が発現しやすい生薬:麻黄、地黄、当帰、川芎など
2) 皮膚症状の報告の多い生薬:桂皮、人参、地黄など
3) 流早産を惹起する生薬:大黄、芒硝、附子、桃仁など
* その他、「黄芩」を含む漢方薬では間質性肺炎や薬剤性肝障害に注意が必要と言われている。