日時:平成30年7月17日(火)19:00~
場所:八王寺店研修室
講師:アステム薬事監査部 秦野先生
内容:ダフクリア錠、エンタイビオ点滴静注用、イミフィンジ点滴静注、ガザイバ点滴静注
1、ダフクリア錠200mg(アステラス、一般名:フィダキソマイシン錠)
□ クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)治療剤
□ メトロニダゾールやバンコマイシンとは異なる作用機序と強い抗菌活性
□ CDに選択的に働き、腸管からほとんど吸収されない
□ 1回200mgを1日2回経口投与
2、エンタイビオ点滴静注用300mg(武田、一般名:ベドリズマブ(遺伝子組換え)点滴静注用)
□ 中等症~重症のUC治療薬、ヒト化抗ヒトα4β7インテグリンモノクローナル抗体製剤
□ 抗TNFα製剤と同様の位置づけ
□ 既存3剤とは全く異なる作用機序のため、既存3剤で効果不十分例への効果も期待されている
□ 1回300mgを点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以降8週間隔で点滴静注する
3、イミフィンジ点滴静注120mg・500mg(アストラゼネカ、一般名:デュルバルマブ(遺伝子組換え)製剤)
□ 局所進行非小細胞肺がん治療薬、ヒト型抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体
□ オプジーボ、キイトルーダ、テセントリクに次ぐ4剤目の免疫チェックポイント阻害薬
□ 治療法が乏しいステージ3の治療薬(ステージ4は分子標的薬や抗PD-L1抗体製剤によって近年充実)
□ 1回10mg/kg(体重)を2週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、投与期間は12カ月間まで
4、ガザイバ点滴静注1000mg(中外ー日本新薬、一般名:オビヌツズマブ(遺伝子組換え)注)
□ CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫(濾胞性リンパ腫)治療薬
□ 分子標的治療薬、ヒト化抗CD20モノクローナル抗体
□ 糖鎖改変型のリツキサンに次ぐ2剤目の抗CD20抗体製剤
□ 導入療法:細胞障害性抗がん剤(CHOP療法、CVP療法、トレアキシン)との併用で、定まったサイクル期間及び投与サイクル数
維持療法:単独投与により2カ月に1回、最長2年間、投与を繰り返す