管理栄養士の浦川です。
10月13日(木)にひかり調剤薬局で管理栄養士による栄養相談会を開催しました。
今回は食欲不振で食べれない1組の方が栄養相談会に参加してくださいました
高齢者が食欲不振になりがちなのは、加齢、環境、精神的要因など複数の理由が考えられます。高齢になると消化や吸収の機能も低下し、嚙む力や飲み込む力も弱くなります。また、運動不足になりがちで筋肉が減り消費するエネルギーも少なくなり、お腹がすかなかったり、味やにおいを感じにくくなったりする為、食欲が落ちやすくなります。
食欲不振の原因を理解し、少しずつ食欲が戻るように工夫することが大切です。
今回は食欲回復の工夫を3つご紹介します。
1.少量を盛り付ける
食欲がない時にたくさんの料理が目の前に並ぶのは、食事に義務感が出てプレッシャーになりやすい為、少なめに盛り付け、食べきれるように品数も少なくします。少しずつ食べれる量が増えたら、次の料理を追加しましょう。
2.水分をしっかり摂る
一般的に、食事から摂取できる水分の量は1日当たり約1000㎖とされています。しかし、食欲低下によって十分な食事をとれない状況が続くと、水分摂取量が減り脱水症状を起こしやすくなります。みそ汁や野菜スープなどでも水分摂取は可能ですので、食事の際に意識しながら摂るようにしましょう。
3.食べられそうなものを準備する
食欲がない時は喉越しが良く、消化の良いもの、冷たくてさっぱりしたものなどが好まれます。お茶漬け、雑炊、うどん、茶わん蒸し、プリン、ゼリーなどは消化が良くておすすめです。
また食べたい時にすぐに食べられるよう、作り置きや冷凍保存などで常備しておきましょう。
食が進まないときは、少しずつ食べるなどの食事の工夫や食事する環境を変えるなどの方法を試してみましょう。
また、食欲不振時や高齢で飲み込む力が弱い人のエネルギー不足には、少量でハイカロリーなゼリーや飲料タイプの栄養補助食品を利用することがおすすめです。
この機会にぜひ試してみて下さい。
次回の栄養相談会は11月10日(木)ひかり調剤薬局にて行います。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。